HOUSE E
生活が多様化する時代—。
「家を持たない」という選択も当たり前に
なりつつある現代にあってなお、
私たちは、「後世にまで残したい」と思える建築を、
創りたいと考えています。
それは、
ただ生活を送るためのハコでも、
投資目的のハコでもありません。
もっと、
人間の営みに寄り添う「場所」。
記憶の足跡とともに、人生に刻まれていくような、
そんな「所作」だと信じています。
一組のお施主さまが建物を建て築き、
この世を去るまでの間には、
数えきれないほどの日常が繰り返されていきます。
この、無意識の連鎖とも言える茫漠とした時間のなかに—
ふっと笑みがこぼれるような、ささやかな豊かさを、
私たちがご提案する「場所」によって、美しく添えることができたなら。
人生は、より鮮やかに彩られるはずです。
そんな「豊かさ」を、
やさしく、丁寧に創り上げていくこと。
それが、私たちの仕事です。
住まう人
つくる人
そして、
私たちに関わってくださるすべての人が—
この家とともに、
少しだけ豊かになれたなら。
そんな思いを胸に、
私たちは今日も、建築と向き合っています。
対話の中から生まれるコンセプトを大切にしています。
情景や心の動きに耳を傾けて、暮らしにそっと寄り添う建築をかたちにしてきました。
その一つひとつをご紹介します。
日々の設計で感じたこと、住まいづくりへのまなざし。
心の動きや光のかたちを、言葉として記しています。