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設計の手法について

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04|設計の手法について

コンセプトという“種”から、建築を育てる

打合せを重ねているのに、なぜか話が噛み合わない。
同じ図面を見ているはずなのに、目指している景色が揃わない。

設計で起こる混乱の多くは、技術や好みの違いではなく、
「何を守り、何を変えられるのか」という認識のズレから始まります。
私たちは、そのズレをできるだけ早い段階で整えるために、
対話を通じて“設計の軸”を見つけ、言葉にすることを大切にしています。

 

お互いを知り、設計の糸口を探す

とくに初期段階の対話では、子育て・趣味・お仕事のこと——
新しい計画への夢や希望とともに、お施主さまのお人柄にじっくり向き合います。
対話から得られた情報に、敷地や法的な諸条件などのリサーチを丁寧に重ね、
私たちなりの視点で設計の糸口となる“キッカケ”を見つけ出します。
この“キッカケ”を、私たちはプロジェクトの「コンセプト」と呼んでいます。
以降、お引き渡しまで、常にコンセプトを軸に空間を計画していきます。

 

コンセプトという“種”

設計のプロセスを植物にたとえるなら——
コンセプトは「種」、お施主さまと重ねる対話は「水やり」、そして良質な土壌を整えること。
やがて「樹木」=建築という大きな空間へと育てていくイメージです。
ここが、私たちの設計でいちばん大事なところです。

初回のご提案で「サクラを植える」と合意した後に、
「やはりバラで」「この部分だけヒマワリで」というリクエストをお受けすることがあります。
これは文字通り、「種=コンセプト」の変更です。
その場合、私たちは無理に進めません。
いったん立ち止まり、なぜサクラにいきついたのか。
そのプロセスを丁寧にご説明し、必要に応じて“種”を再設定します。
一方で、枝葉(=仕様・運用)の調整は柔軟に行えます。

 

守る部分と、変えられる部分

混乱が起きやすいのは、
どこまでが“種”で、どこからが“枝葉”か。
この境い目が、お施主さまから見分けにくいときです。
そのため初回のご提案では、
「守る部分」と「変えられる部分」を言葉と図で明確化し、認識を揃えることに注力します。

設計は、途中で迷いが出て当然です。
ご不安や迷いは、いつでもお聞かせください。
対話を通じて最適解を更新していきます。

 

進め方の軸

コンセプトに軸足を置きながら、お施主さまのご要望には柔軟に応え
あらゆる可能性を模索します。
そのうえで、各プロジェクトにおける“是非”を丁寧に見極める——
これが私たちの設計手法です。

思いが環(めぐ)り、心が還る場所へ。

 



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